| 長い交流の歴史を持つ同じアジアの隣国でありながら、中国はかつて長い間、私たち日本人にとって、「近くて遠い国」といわれていました。ある人々にとってそれは憧れの国であり、またある人々にとっては未知の国でありました。
しかし80年代に始まった中国の改革開放政策以来、日を追うにつれて様相は一変しました。過去百年にわたる外国からの侵略という苦い体験を味わった中国は、その負の遺産を背負いながらも、いま世界に開かれた国を目指して懸命な努力を続けています。その成果は現に著しい経済発展という形で現れています。
日本と中国との関係は、政治・外交面でなお克服しなければならない多くの課題を残していることも事実ですが、経済関係は着実に発展し、深化しています。日本全国津々浦々に中国製品が溢れ、大学キャンパスには中国各地から集まった留学生たちのお国なまりが飛び交っています。一方中国では、日本製アニメや日本車が人気を博しています。科学技術のみならず、日本文化に対する関心も日ましに高まっています。環境問題をめぐるグローバルな学術交流も盛んに行なわれるようになりました。日中両国はいまやお互いをパートナーとして必要とする間柄になっているのです。
総じていえば、日中関係は地に足をつけた実務交流の時代に入ったということができます。実務交流を円滑に進めるためには、中国語を実際に駆使できる高度な技能の養成が急務であることはいうまでもありません。
このような時代の変化を見据えて、当財団はいち早く「実用中国語技能検定試験」を実施し、はや8年を経過しました。この間、多くの成果をあげています。
志ある多くの方々の参加を期待してやみません。 |